造礁サンゴは、体内の共生藻の光合成の為に光が必要です。このため、光が届く浅い海に生息しています。だいたい水深20mまでには、様々な種類のサンゴが分布しています。澄んだ海だったら水深80mくらいまでサンゴを見ることができます。一方、共生藻を持たない宝石サンゴなどの非造礁サンゴは、水深100m~の深い海に住んでいます。
造礁サンゴは本州沿岸にも分布していますが、水温18度から30度くらいまでの暖かい海が最も生息に適しており、地理的には亜熱帯・熱帯の海岸に多く、赤道を挟み南北に北緯10度・南緯10度(赤道から1200km)分布しています。とくに、暖流が流れる大洋の西側に、サンゴもサンゴ礁も多く分布しております。世界中に生息しているサンゴ(ソフトコーラルも含む)は800~1000種類あるといわれています。ここパラオには600種類。ソフトコーラルを除けば400種類のサンゴが生息しています。
世界で最もサンゴの種類が多いのは、パラオ・インドネシア・パプアニューギニアで囲まれたコーラルトライアングル内だといわれています。
この中には70属以上、450種類以上のサンゴが分布しています。(生物の分類で「属」をさらに細かくしたのを「種」です。)
この海域から離れるにつれてサンゴの種類は減少していくことがわかりました。
また、インド洋と太平洋には基本的に同じ種類のサンゴの分布していますが、大西洋には違う種類のサンゴが分布しており、種類数も少なくなります。